チャレンジさせていただきたい
「レーザー溶接を始めたそうですが、ヒケ(※1)や巣(※2)は本当にありませんか!?TIG溶接で修理をしたのですが、どうしてもヒケが出てしまい、困っています。」
というお問い合わせをいただきました。
レーザー溶接は、光で高温を発生させて溶かしますので、ヒケや巣は発生します。
しかし、微調整することにより、極力無くすことができます。
(技術差は当然出ます。)
「レーザー溶接をさせてください。
一日あれば十分です。評価はその後で結構です。」
と、お役に立ちたい想いもあり、させていただくことになりました。
※1.ヒケ・・・表面が収縮によってほんの少しくぼんだりする事
※2.巣・・・収縮によって内部にできた空洞の事
理解を一致させる
早速、製品が届き次第作業に入りました。
溶接の指示が「口頭」や「図面のそこの所」と言われることが多く、お客様と思いがずれないために簡単な絵を描いて確認しながら作業を進めていきました。
通常でも、お客様の思いとこちらの理解が一致するまで時間がかかることもありますが、納期に影響しますので、後加工まで気を遣いながら肉盛りを行いました。
納期の事もあるので、きれいな溶接が早くできるよう心がけながら作業をさせていただきました。
納品後、製品がOKとなり、お客様には喜んでいただく事ができ、私達も良い仕事をさせていただいたと喜んでおります。
TIG溶接より高額なレーザー溶接
実は、お客様から価格について、「TIGなどの溶接よりも高いですね」と言われました。
安くしたいのですが、レーザー溶接機本体が高額なこともありますが、レーザーランプや溶接ワイヤーなどの維持費が他の溶接とは異なり、高額なためご理解いただければ幸いだと思っております。
ただ、当社は金型でお世話になっているお客様が多く、他より安く設定させていただいています。